学会の概要>>プラズマ・核融合学会賞
■最終更新日:2009.1.19
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平成20年度プラズマ・核融合学会賞
平成20年度学会賞(第16回論文賞,第13回技術進歩賞,第13回学術奨励賞(飯吉厚夫特別賞))に対し,論文賞2件,技術進歩賞1件,学術奨励賞4件の応募がありました.選考委員会を組織し慎重に審議した結果に基づき,理事会で論文賞1件,学術奨励賞2件の授賞を決定いたしました.授賞式は第25回年会にて行いました。
なお,選考委員は三間圀興(副会長,選考委員長),本島 修(副会長),秋山秀典(企画委員長),寺井隆幸(編集委員長),岸本泰明(専門委員),草間義紀(専門委員),高瀬雄一(専門委員)の各氏です
第16回論文賞
受賞者:矢木雅敏(九州大学)伊藤早苗(九州大学),伊藤公孝(核融合科学研究所)福山淳(京都大学)
論文題目:「Nonlinear Drive of tearing Mode by Microscopic Plasma Turbulence」 Plasma Fusion Res. 2, 025 (2007)
選考理由: 本研究論文は巨視的なMHD 現象と微視的乱流や輸送現象が協同的に働くマルチスケールの非線形現象の重要性に着目し,シミュレーション研究の成果をまとめたものである.この研究の世界的先進性は,巨視的なプラズマの動力学と微視的乱流の相互作用により,従来説明できなかった突発的なモードの出現や遷移現象の理解に貢献した点である.以上の理由により,論文賞に値すると判断された.
第13回技術進歩賞
(受賞者なし)
1件の応募があったが,論文の添付漏れ等申請書類に不備があり,来年度以降に再度応募してもらうことにして審査対象としなかった.
第13回学術奨励賞(飯吉厚夫特別賞)
受賞者:吉田麻衣子(日本原子力研究開発機構)
対象となる主な成果:トカマクにおけるプラズマ回転速度分布と運動量輸送に関する研究
選考理由: 表題の研究で,トカマクプラズマ中の運動量輸送に対する拡散効果と対流効果を分離する実験と解析手法を独自に開発し,これらの効果と熱輸送との相関や,効果のプラズマパラメータ依存性を明らかにした.さらに,研究を発展させ,自発回転のプラズマパラメータ依存性やプラズマ回転分布を支配する物理を明らかにすることに成功しており世界的にも注目されている.以上の理由により,学術奨励賞に値すると判断された.
受賞者:永岡賢一(核融合科学研究所)
対象となる主な成果:MHD 揺動に起因する高速イオンの異常輸送機構に関する研
選考理由: 表題の研究は,プラズマ流速の計測法として知られる方向性プローブを高速イオンの計測法として導入し確立させたこと,並びに磁気プローブとの組み合わせにより,MHD 揺動と高速イオンとの相互作用の計測手法を開発した.これらの受賞対象となったユニークなアイディアはITER,LHD,Heliotron J,等にも適用され始めており高く評価される.以上の理由により,学術奨励賞に値すると判断された.