学会の概要>>学会賞>>平成14年度プラズマ・核融合学会賞受賞者

最終更新日:2005.11.17


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第10回論文賞

受賞者:横山 雅之 氏(核融合研)

論文名:「Collisionless Particle Confinement Improvement with the Poloidal-Angle Independent Magnetic Field Components in Helical- Axis Stellarator Configurations」

プラズマ・核融合学会誌 Vol.76,p.272(2000)

選考理由:

 本論文は,LHDのような非軸対称磁場配位閉じ込め装置において,ポロイダル対称性に近い磁場配位も高エネルギー粒子の閉じ込め性能が高いことを,Boozer座標空間のドリフト方程式を用いてヘリカル軸ステラレータにおける軌道を解析し,バンピー成分が閉じ込め改善に寄与することおよびその物理機構を明らかにした。これは高性能準ポロイダル対称ステラレータの設計指針を与えるものであり,国内外において高く評価された。

 以上の理由により,論文賞を授与することが妥当と判断された。



第7回技術進歩賞

受賞者:西村 博明 氏(阪大レーザー研),藤田 和久 氏(航空宇宙技術研),越智 義浩 氏(原研関西) ,中井 光男 氏(阪大レーザー研),Ingo USCHMANN 氏(イエナ大) ,Eckhart FORSTER 氏(イエナ大)


技術成果題目:「X線単色フレーミングカメラの開発と爆縮コアプラズマ診断への応用」

選考理由:

 本研究は,湾曲結晶を用いた単色X線結像系を開発し,高速2次元フレーミングカメラと組み合わせた時間分解能35ps,空間分解能10μmの多チャンネル単色X線フレーミングカメラを実現し,初めてレーザー爆縮コアプラズマ内の温度や密度の空間分布の時間変化の決定を可能にした。この成果は,他のレーザー核融合研究所でも採用され,レーザー核融合研究の発展に大きく寄与している。

 以上の理由により,技術進歩賞を授与することが妥当と判断された。



第1回産業技術賞

受賞者:阿部 充志 氏(日立),中山 武 氏(日立)浅野 克彦 氏(日立)大塚 道夫 氏(日立)

技術成果題目:「フェライト鋼の核融合装置への利用技術及び磁場計測・解析技術」

選考理由:

 本研究は,核融合炉構造材等として有望視されているフェライト鋼を初めて核融合実験装置に導入し,問題点としてあげられていた真空,放電に対する影響を評価する方法及び磁場に与える効果を高精度に計測する手法,真空特性やフェライト鋼による磁場を含めたポロイダル磁場の再構成手法を開発し,フェライト鋼を用いた高性能プラズマ実験への道を産業界の持てる技術を用いて拓いた。

 以上の理由により,産業技術賞を授与することが妥当であると判断された。



第7回学術奨励賞(飯吉厚夫特別賞)

受賞者:登田 慎一郎 氏(核融合研)

対象となる主な成果:「ヘリカル系プラズマにおける径電場の分岐現象に関する理論解析」

選考理由:

 本研究は,ヘリカルプラズマにおける熱輸送障壁の解析をプラズマ分布や電場勾配による乱流抑制機構を自己無撞着に取り入れて行い,プラズマ内に形成される電場界面が定常的に保たれ,その近傍で異常熱伝導係数が低減され,強い電場による新古典拡散の低減と相まって内部輸送障壁が形成されること等を示し,ヘリカル系の内部輸送障壁の理解に貢献するとともに,その定量的検証の可能性を示す研究で,今後の広い展開が期待されるものである。

 以上の理由により,学術奨励賞(飯吉厚夫特別賞)を授与することが妥当と判断された。



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