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学会の概要>>学会賞>>平成16年度プラズマ・核融合学会賞受賞者
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■最終更新日:2005.11.17
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第9回学術奨励賞(飯吉厚夫特別賞)
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受賞者:金子 俊郎 氏 (東北大学大学院工学研究科電子工学専攻)
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対象となる主な成果:
磁化プラズマ中フロー速度シアの牛成・制御と低周波揺動に対する効果の体系的解明
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選考理由:本研究は,分割したプラズマ生成電極を持つQマシーンにより直線型磁化プラズマを生成し,沿磁力線および磁場垂直方向のプラズマフローにシアを与える新しい手法で不安定性制御の基礎実験を行ったものである。ケルビン不安定性,イオン音波不安定性の制御等の基礎的研究が行われている。シアフロー不安定性の基礎的解明にとって極めて重要であること,また,関連した研究として,径方向密度勾配によるドリフト波不安定性の速度シアによる励起,制御などの研究も行っている。これらプラズマフローの速度シァによる一連の研究は核融合プラズマの閉じ込め機構や地球磁気圏における太陽風プラズマの振る舞いなどの機構解明の基礎を与えるものとして評価され今後の研究の展開が期待される。以上の理由により学術奨励賞に値すると判断された。
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第9回学術奨励賞(飯吉厚夫特別賞)
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受賞者:諌山 明彦 氏
(日本原子力研究所那珂研究所)
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対象となる主な成果:
電子サイクロトロン放射測定による電磁流体力学的不安定性の測定と制御
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選考理由:本研究はトカマクプラズマに対して,高空間・時間分解のできる電子サイクロトロン輻射測定を行い,得られたプラズマ温度の局所的な情報を特異値解析等の手法を用いて処理して電子温度の平衡分布や不安定モードの解析を行っている。特にMHD不安定性である新古典テアリングモードNTMの磁気島の空間構造,時間発展の測定や不安定モードのリアルタイム制御(電子サイクロトロン加熱)へ応用の実証を行っている。また,内部輸送障壁における局所構造の詳細な測定・解析へも適用するなど,核融合プラズマの閉じ込め制御・解析の有効な手法を示したことは高く評価される。以上の理由により学術奨励賞に値すると判断された。
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