核融合プラズマ分野のシニア女性研究者による寄稿

女子中高生夏の学校2020」がリモートで開催されるにあたり、新たに本分野の2人のシニア女性研究者へ寄稿していただきました。

笹尾真実子先生は、核融合科学研究所から東北大学で活躍されました。笹尾先生は現役の当時から様々な装置での実験研究に携わっていました。多忙な研究活動にもかかわらず朗らかな会話や、古着の着物をリフォームした洋服を着用されるなどのおしゃれな一面もあります。また、大型の研究予算「プラズマ燃焼のための先進計測」を取得されそのプロジェクトリーダーとして、またフランスに国際共同で建設中の国際熱核融合実験炉 ITERの計測器に関する日本側リーダーとしても活躍されました。

加藤隆子先生は、核融合科学研究所で長く高温プラズマの原子分子過程の物理を開拓された一人です。女性研究者への著名な賞である猿橋賞を1992年に受賞されました(受賞課題名:高温プラズマの原子過程の研究)。華奢な体つきとは裏腹に大変アクティブな先生で、筆者が研究者として働き始めた頃には加藤先生は大型ヘリカル装置(核融合科学研究所)でのプラズマ実験にも原子分子に関する研究課題で参加されていた時期でありました。予定外のスケジュール変更のために予定されていたプラズマ実験の時間が短くなることがありましたが、その時に強く反論され、一つの実験に対し大変強い情熱をお持ちであると感じました。ここで文章が終わってしまうと誤解を受けそうですが、先生の寄稿本文の写真を見ていただければわかるように、笑顔が素敵な先生です。

このように違う個性をお持ちの経験豊かな二人の先生から、現在理系への進路を迷っている方、もしくはすでに理系への進路を決めた方へのメッセージです。ぜひお楽しみください。
  • ITER(国際熱核融合実験炉)のバーチャルリアリティー(VR)ツアー

    スマートフォンもしくはパソコンを使って楽しめます。個人的には、大きな画像を楽しめるパソコンで見る方が好きです。

    「ITERのHPに公開されている #ITER建設サイト の #VR(バーチャルリアリティー)ツアーに2020年5月の最新データが加わりました。建設中の建屋内部や、サイト全体の建設状況の最新動画もおすすめです。ITER建設サイトへの旅を疑似体験できます。ぜひご覧ください!」(ITER Japan – QSTのFacebookから)
    https://static.iter.org/com/360/calendar/2020-05/

    ▶バーチャルリアリティー(VR)ツアーの視聴方法の説明

  • ↓核融合プラズマがわかる動画↓

    ITER 真空容器セクターの取り付け

    フランスで建設中のITER装置では、プラズマが入る真空容器セクターの段階的な組み立てが進められています。1000トンを超える重量物をミリ単位で設置させるというすごい技術です。吊り上げられている部品には、日本のメーカーが製作した部分も含まれています

    ナショナルジオグラフィックによる核融合エネルギーの説明

    世界36か国語で出版されているナショナルジオグラフィック誌の動画(Yahoo! JAPAN掲載)で核融合エネルギーに関するわかりやすい動画がアップされました。ナショナルジオグラフィック誌は、環境保護に対する核融合エネルギーによる貢献について、以前から着目しています。(例えば2020年4月「守られてきた地球、傷つけられてきた地球」)

    誰にでもわかる核融合紹介(ITER)

    短時間(1分30秒)での紹介です。

    核融合入門〜地上に太陽を作る

    核融合プラズマの基礎を丁寧に説明にしています 大学生以上を対象としていますが、理系に興味のある高校生でも面白いと思います。約60分。

    ITER(イーター)インターンシップの紹介

    次世代の核融合装置、ITER(現在フランスで建設中)で頑張るインターンシップ生の紹介。字幕を日本語に選択して動画を楽しむことができます

    Wendelstein 7-X

    ドイツにあるステラレータ型核融合装置の数年間にわたる組み立ての様子。約3分。(細かいことは気にせず)音楽とともに「何となく」楽しんでください。

    Fusion for energy(ヨーロッパの核融合研究Gr)

    おもちゃのようですが、燃料である重水素(D、ピンク)、三重水素(T、ブルー)イオン(電気的にプラスの特性を持つ)の物理としての要点は押さえています。1:17で互いにぶつけますが、くっつきません。ナゼでしょう? 日本語訳は残念ながらありませんが、見ていて楽しいですね。[約2分]

    Alcator C-Mod装置(MIT)

    既に実験を終了した小型トカマク装置(マサチューセッツ工科大学(MIT)、米国)ですが、装置だけでなくメンテナンスの様子、プラズマ実験中の様子など一通りを動画に納めていて、さらにスマホで見れば3次元動画になっています。[約2分]

    ITER(イーター)の組み立ての様子(CAD図面)

    よく見ると、0:10頃に青い服装の作業員がいます。この作業員と比べてITER装置の大きさを実感してください。この動画はCADを元に作られていますが、実際に作成した部品の組み立て作業でも、同様の3次元CADを使って組み立て手順の検討を行います。[約7分]

    COMPASS tokamak

    実際は1.2秒間の放電動画なのですが(左上)、音楽もついたノリノリな動画になっています。このわずかな時間に、プラズマの形状が種火の状態から段階的に大きくなっていく様子が良く観測されています。[約1分]

    夏休みの話?いいえ、プラズマを磁場で閉じ込める話です

    Piero Martin教授(イタリア・パドヴァ大学、ガリレオ・ガリレイで有名な大学です)による、磁場を使ってプラズマを閉じ込める原理の説明です。イタリア語?英語?は気にしないでください。プラズマ中のイオンや電子は磁力線(磁石の力)に沿って動きます。 次の質問に答えることが出来れば、あなたの理解力はOKです。1)Martin教授はどの形が良いと説明しましたか?、2)Martin教授はこの後何をするのですか? (答え:1)ドーナツ型、2)ドーナツ型の浮き輪を持って泳ぎに行く)[6分半]

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    <映画>エジソンズ・ゲーム(原題:The Current War)

    今ではどこにでもある「電気」ですが、この映画は1880年代アメリカの電力供給に関する話です。エジソンが発明した実用的な電球(フィラメントに竹が使われていました)は、その後東芝で改良されました。ランプは現在でも必要不可欠なもので、蛍光灯(プラズマが使われています)、LEDと変遷しています。

  • ITER(国際熱核融合装置)のバーチャルリアリティー(VR)ツアー

    スマートフォンもしくはパソコンを使って楽しめます。個人的には、大きな画像を楽しめるパソコンで見る方が好きです。

    「ITERのHPに公開されている #ITER建設サイト の #VR(バーチャルリアリティー)ツアーに2020年5月の最新データが加わりました。建設中の建屋内部や、サイト全体の建設状況の最新動画もおすすめです。ITER建設サイトへの旅を疑似体験できます。ぜひご覧ください!」(ITER Japan – QSTのFacebookから)
    https://static.iter.org/com/360/calendar/2020-05/

    バーチャルリアリティー(VR)ツアーの視聴方法の説明



  • 核融合についてのリンク集

    プラズマ・核融合学会