-
2026年4月24日(金)13:00〜17:00
日本橋室町三井タワー &BIZ conference 5F Room8
[ お申し込みはこちらから ] - 13:00〜13:10 挨拶、趣旨説明
- 13:10〜14:00
【講演3-1】 「フュージョンエネルギーを基盤とした新産業創出とその展望」 武田秀太郎/慶応義塾大学- [14:00〜14:10 休 憩]
- 【講演3-2】「フュージョンエネルギーの産業化:気候イノベーションファイナンス研究の示唆」 岩田紘宜/慶應義塾大学
- [15:00〜15:10 休 憩]
- 【講演3-3】 フュージョンエネルギー開発における知的財産戦略・国際標準戦略 谷貝雄三/内閣府 知的財産戦略推進事務局 企画官
- [16:00〜16:10 休 憩]
- 16:10〜16:50 アンケート、意見交換
講演要旨
【講演3-1】 「フュージョンエネルギーを基盤とした新産業創出とその展望」 武田秀太郎/慶應義塾大学
本講演では、慶應義塾大学フュージョンインダストリー研究センターが実施する社会経済分析研究を紹介することで、フュージョンエネルギーの社会実装と産業化の可能性について論じる。まず、経済効果研究に関しては、1GW級核融合発電プラントを対象とした産業連関分析の結果を紹介し、総投資約3.8兆円に対して国内経済波及効果約7.8兆円、付加価値約3.8兆円、さらに大規模な雇用創出が見込まれることを示す。また、IEA-NEA/IAEAの手法論に基づいた雇用分析研究では、フュージョンでは高度人材雇用の立ち上がりが原子力発電所よりもシャープであることを示す。これは、核融合が単なるエネルギー供給にとどまらず、サプライチェーン形成、地域経済の高度化、さらには新たな輸出産業創出を牽引する「経済圏形成プロジェクト」であることを示唆する。これらを踏まえ、官民投資のあり方、政策設計、人材戦略を含め、日本が「エネルギー黒字国」へ転換するための戦略的方向性を提示する。
【講演3-2】「フュージョンエネルギーの産業化:気候イノベーションファイナンス研究の示唆」 岩田紘宜/慶應義塾大学
フュージョンエネルギーの産業化に向けた動きが世界規模で加速するなか、技術開発における資金調達・投資動員の環境整備が重要な課題となっている。本講演では、気候変動分野のイノベーション研究の知見をもとに、フュージョンエネルギーの産業化の課題と解決策を整理する。特に、長期の政府間研究協力により進展してきた技術的特徴を取り上げながら、現在の民間フュージョンスタートアップへの投資動員の実態を議論する。民間・公的セクターそれぞれの担うべき役割に注目し、将来の産業化に向けた実務・政策上の示唆を提示する。
【講演3-3】 フュージョンエネルギー開発における知的財産戦略・国際標準戦略 谷貝雄三/内閣府 知的財産戦略推進事務局 企画官
フュージョンエネルギーについては、昨年6月に知的財産推進本部で決定した「新たな国際標準戦略」において、我が国が国際標準化について注力すべき17の重要領域の一つとされた。その後も、成長戦略における17の戦略分野、及び第七次科学技術イノベーション基本計画における国家戦略技術領域に位置付けられるなど、我が国において産業政策・科学技術政策上も非常に重要な分野となっている。この際、「技術で勝ってビジネスで負ける」といった過去の失敗を踏まえ、フュージョンエネルギーを我が国の勝ち筋とするためには、産業戦略、科学技術戦略、知的財産戦略、国際標準化戦略を一体的に進めることが必要であり、政府としても一気通貫での支援策が求められている。本講演においては、オープン&クローズ戦略をベースとしながら、その中で、技術革新と合わせ、知財戦略・国際標準化戦略をどのように進めていくべきかについて検討する。
主催/共催

1958年湯川秀樹博士を会長として生れた研究者組織「核融合懇談会」が母体となって,1983年学術団体「プラズマ・核融合学会」として発足し,1988年には社団法人となりました.現在は,プラズマ理工学及び核融合科学に携わる研究者・学生ばかりでなく,宇宙プラズマやプラズマ応用技術等に関心を持つ人々にも広く参加していただいています.学会としては,核融合学にとどまらず,関連する技術開発,さらにはプラズマ応用等についての優れた情報交換の場となるよう努力しています.

一般社団法人 フュージョンエネルギー産業協議会(J-Fusion)
我が国の産官学の有志が一堂に集まり、日本からフュージョンエネルギーの産業を構築し、世界に発信すべく設立するのが「フュージョンエネルギー産業協議会(Japan Fusion Energy Council:J-Fusion)」です。業界内外の有志企業をはじめ、大学や研究所、公的機関や国の組織の同志も集まり、産官学の知恵と人材、知識と経験を集めて新たな産業を興し、未踏のサプライチェーンを構成することで、人類の未来に貢献することを目指してまいります。