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Hello!

プラズマ・核融合学会では,4つの領域(プラズマ基礎,プラズマ応用,核融合プラズマ,核融合炉工学)をベースに活動を行っていますが、プラズマ・核融合研究においては幅広い研究が行われており,分野を横断した交流が不可欠になっています。そこで昨年度より,4年生・大学院生間の人材交流により焦点を当てた「プラズマ・核融合学会 若手フォーラム」を開催しています。

今年度はプラズマ関連の研究に携わる修士,博士,若手研究者を対象とした、基礎プラズマ研究の背景と目的の理解を目指した講演形式のzoomセミナーを開催することにしました。

★若手交流会 LINE登録してください!
今後の企画の詳細や参加方法(ZOOM URL等)などは、LINEアカウント 「JSPF若手フォーラム」からお知らせします。こちらからぜひご登録ください。



昨年の若手フォーラムのページ *   昨年の開催報告記事

Program!

Coming soon!

プラズマzoomセミナー 開催実績

第1回「プラズマの時系列データ解析」
〜本セミナーはNIFSネットワーク型共同研究"実験室基礎プラズマネットワークによるプラズマ流れの統合的理解”の活動と共同で行われています〜

タイトル:「プラズマの時系列データ解析」
講演者:稲垣 滋先生(九大)
講義の内容;計測実データ/模擬データをpythonやmatlabを用いて実際に解析し、結果を考察する演習も行います

⽇時:2020年9⽉28 ⽇(月)16:30スタート
 16:30〜17:00 講演と演習 
 17:00〜17:30グループセッション(ブレークアウトルーム) 

[クリックで拡大]


第2回「様々な電磁流体プラズマモデル」

⽇時:2020年10月19日(月)16:30スタート
 16:30〜17:10 講演 
 17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

タイトル:「様々な電磁流体プラズマモデル」
講演者:比村治彦先生(京都工繊大)
講義の内容;前世紀中頃から核融合エネルギー開発とともに体系化が始められたプラズマ物理学は、プラズマの巨視的取り扱いを1流体MHDとモデル化することから始まりました。ところが、このモデルの導出には「大胆な」近似がいくつかなされているために、その近似を取り除いた巨視的モデルが提案されてきています。今回のセミナーでは、これらの経緯と巨視的モデルについて解説します。



第3回「静電プローブ計測の基礎と応用」
⽇時:2020年11月16日(月)16:30スタート
 16:30〜17:10 講演 
 17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

タイトル:「静電プローブ計測の基礎と応用」
講演者:田中宏彦 先生(名大)

講義の内容;静電プローブの基礎理論から、計測データの解析、収集系を含むハードウェアに関する留意点、また統計的手法と組み合わせることで高時間分解能でパラメータを評価する発展的な計測手法について紹介します。 準備するもの:とくにありません
 ・Matlabのプログラムとサンプルデータを下記に公開し、講義後に各自解析を試すことを可能にする予定です
 http://www.nuee.nagoya-u.ac.jp/labs/plaene/member/tanaka/kisopla/
参考書: 高村秀一 『プラズマ理工学入門』 (森北出版, 1997).(必須ではありません)



第4回「気液界面プラズマが拓く未来技術 ー生命科学への展開ー」
⽇時:2020年12月7日(月)16:30スタート
 16:30〜17:10 講演 
 17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

タイトル:「気液界面プラズマが拓く未来技術 ー生命科学への展開ー」
講演者:金子俊郎 先生(東北大学)
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講義の内容;ひとの手で触ることのできるような非平衡(低温)大気圧プラズマを液体と接触させた「気液界面プラズマ」は、プラズマ中およびプラズマを接触させた液体中で生成されるイオン、電子、活性種(ラジカル)を制御することで、様々な研究分野に応用されています。本講演では、この気液界面プラズマの基礎的な生成法や測定法について述べるとともに、医療・バイオ分野、農業・食糧分野での実用的応用について解説します。



第5回「レーザー計測の基礎及びプラズマ中の中性粒子の挙動」
⽇時:2020年12月21日(月)16:30スタート
 16:30〜17:10 講演 
 17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

タイトル:「レーザー計測の基礎及びプラズマ中の中性粒子の挙動」
講演者:寺坂 健一郎 先生(九大)

講義の内容;プラズマ科学分野に用いられている代表的なレーザー計測法について紹介し、計測原理や特徴を紹介します。また、プラズマ中のイオンや中性粒子計測に用いられるレーザー誘起蛍光法とレーザー吸収分光法について、実際のプラズマを用いた簡単な実験を行い、実際に得られるデータから温度等を決定する実習を行う予定です。
準備するもの:
参加登録された方々に、プラズマ中の中性粒子LIF計測のサンプルデータ(講義で使用するデータ解析の問題(pdf)とデータ(txt))を事前配布します。興味のある方は、事前にデータ解析を行い、中性粒子の物理量を評価してみてください。答えは講演の中で説明します。


第6回「分光計測の基礎及びプラズマの原子・分子過程 」
⽇時:2021年1月18日(月)16:30スタート
 16:30〜17:10 講演 
 17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

タイトル:「分光計測の基礎及びプラズマの原子・分子過程」
講演者:高橋宏幸先生(東北大)

講義の内容;プラズマから放出される光を波長に分解して強度を調べる手法を分光計測と呼びますが、衝突・輻射モデルと組み合わせる事でプラズマの温度や密度を得る事ができます。 その代表的な手法が線強度比法と呼ばれる手法です。セミナーでは衝突・輻射モデルの基礎や一般的な分光計測系、そして分光データの解析手法などを、特に線強度比法に着目して紹介します。実際に得られたプラズマの分光計測結果を用いて、プラズマの温度・密度の推定も行ってみます。


第7回「プラズマスラスターと宇宙開発 」
⽇時:2021年1月25日(月)17:00スタート
 17:00〜17:40 講演 
 17:40〜18:10 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

第7回「プラズマスラスターと宇宙開発 」
講演者:高橋和貴先生(東北大)

講義の内容; 通常の流体と異なり,プラズマは外部からの電磁場によって加速することが可能であり,この特性を利用した宇宙空間でのエンジン(スラスター)はその典型的な応用例と言えます.はやぶさ2ではイオンエンジンが安定に作動し,推進技術として確立されたといえます.一方で,将来的にはさらに大電力のスラスタ―の開発が求められており,本講演では,無電極型の先進プラズマスラスタ―や実際の推力計測の技法に関しても解説します.


第8回「磁化プラズマにおける突発的現象 」」
⽇時:2021年2月1日(月)16:30スタート
 16:30〜17:10 講演 
 17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

第8回「磁化プラズマにおける突発的現象
講演者:吉村信次先生(核融合研)

講義の内容;非平衡開放系では、しばしば突発的な現象が観測されます。磁気リコネクションによる大規模なエネルギー解放現象である太陽フレアや磁場閉じ込めプラズマにおける周辺局在モード(ELM)による間欠的なエネルギーの吐き出しなど、突発現象はプラズマにおいても重要な研究テーマとなっています。今回のZoomセミナーでは、核融合研のHYPER-I装置で観測された間欠的高温電子バブルを例として、一見ランダムな突発現象の全体像を捉えるためにはどうしたら良いかを考察します。


★第9回「ITER Tokamak」
⽇時:2021年2月15日(月)17:30スタート
 17:30〜18:10 講演 
 18:10〜18:40 グループセッション(ブレークアウトルーム) 
        講演内容についての感想のほか、フリートーク

第9回「ITER Tokamak」
講演者:平井武志 さん(ITER 機構)

講義の内容;ITER プロジェクトの概要に関して,技術的な視点からITERの仕組み・トカマクの構成の概論と,プロジェクトの経緯,現在そして今後も交えて簡潔に解説します.


★第10回「海外核融合スタートアップという選択 」
⽇時:2021年2月22日(月)朝9時スタート
講演者:浅井朋彦先生(日大)

■ゲスト:
郷田博司さん(TAE Technologies Inc, C-2W Program Manager)

Simon Woodruffさん(Compact Fusion Systems, President/Physicist )

講義の内容;ITERや60SAなど大型装置の建設・実験が進んでいますが,国内の大学等における中小規模装置の建設は減り,若手研究者にとっては装置の設計・建設のフェーズでしか得られない貴重な経験の場が縮小している気がします。一方で,北米を中心に独自の概念で核融合開発を行うスタートアップが数多く設立され,現在,少なくとも数の上では核融合実験装置の大部分は民間企業で建設されており,例えばTAE社では2−3年のサイクルで大型装置の建設,実験が行われています。若手研究者のトレーニングの場や共同研究先として海外のスタートアップを選択するということについて,現地の研究者/起業家を交えて考えてみたいと思います。


Committee

  • 太田雅人(大阪大学理学研究科・D2・プラズマ基礎)

  • 小島信一郎(九州大学応用力学研究所・D3・核融合プラズマ)

  • 田村晃汰(名古屋大学工学研究科 電子工学専攻・D1・プラズマ応用)

  • 夏目祥揮(名古屋大学工学研究科 電気工学専攻・D1・核融合プラズマ)

  • 松井和希(九州大学 大学院工学研究科・M1・プラズマ応用)

  • 松永信之介(総研大 核融合科学専攻・5年一貫制 5年(核融合炉工学)

  • 皆川裕貴(日本大学大学院生産工学研究科・M2・プラズマ基礎)

  • 宗近洸洋(東京工業大学環境・社会理工学院・M2・核融合プラズマ)

  • 関 太一(日本大学大学院理工学研究科物理学専攻・M2・プラズマ基礎)

  • 渡辺隆行 (九州大学大学院工学研究院・担当理事)

  • プラズマ・核融合学会事務局