事前アンケート

38. 核融合研究を学術研究として発展させるには何が重要であり,何をすべきだと思いますか。




第一原理等の基本法則に立ち返っての現象の理解

79

基本原理や基本法則の発見や確立

79

新たな学問領域の創出

59

学術(理学・工学)としての体系化・普遍化

117

イノベイティブなアイデアに基づく先進的・萌芽的研究の促進

72

未踏パラメータ領域の探求

40

他分野との学術交流・学術発信

82

その他

11

  • 核融合研究者は,予算的に恵まれた時代に油断して,他の学問領域とのコミュニケーションが乏しい状況となっていると感じる。炉心ならばプラズマ物理をキーワードに宇宙・磁気圏・流体などの分野と交流すべきであり,工学的な物作りも応用をもっと意識していいと思う。
  • ITER/BAでの研究成果の大学等における学術研究への還元は重要ではなく,核融合研究を学術研究として発展させる必要もない。
  • 閉じ込め配位の異なるコミュニティー間での相互理解による知識の共有
  • ビッグサイエンスを進める上での理念やターゲットの明示
  • 若年層に向けての広報活動,イメージ戦略
  • 他分野から見ても,核融合で使われる物理・技術は面白いと思われるものにする。
  • 社会への寄与
  • とにもかくにも発電実証。エネルギー問題の解決策となるかもしれないから,国民は許してくれている。ノーベル賞を取った小柴先生の分野とは違う。学術研究というより,工学研究として発展させる時期かと思う。
  • 大学への予算配分
  • 核融合研究のパーマネントポジションの拡大(人材不足)
  • 核融合研究はエネルギー開発であり,学術研究ではないという点をきちんと押さえるべき。エネルギー開発に必要な学術研究を実施するのであり,学術研究として発展させるという問題設定はおかしい。
  • 学問としての深い洞察。(科学史,科学哲学的視点)。上記の多くは有効ではあろうが,近視眼的に過ぎる。学問の潮流は最低でも数10年,複数世代を要するもの。セレンディピティも,社会やアカデミアでの位置づけも重要ではあるが,短期のあだ花分野も,内容が大きく変容した学問も多いのが事実。加えて,分野と情報がすべての学術で過去30年で無制限に拡大しており,分野の継続性,発展性の概念が失われつつある認識も必要。船舶,航空,原子力などの分野のしてきたことを考えてみればよい。何がとはいわないが,くだらない分野,不要となった分野があることも認識すべき。
  • 社会に対するアピールと,より具体的な将来への見通し。
  • 核融合炉実現可能性の提示
  • 核融合という夢を一般社会と共有して科学的興味の裾野を広める
  • 他分野への学問のスピンオフ






Lastupdate is 2007.3.16
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