2022年7月7日~8日にオンライン開催される第14回核融合エネルギー連合講演会において、核融合炉開発に関わっておられる各企業の事業内容・強みを紹介していただく「核融合ビジネス見本市」を開催いたします。

 参加無料です。従来より核融合開発を牽引してくださっているメーカーと、核融合スタートアップ企業のお話をまとめて聴ける貴重な機会です。奮ってご参加くださいますよう、お願いいたします。

組織委員長 波多野雄治(日本原子力学会・核融合工学部会長)



(1)参加企業(五十音順)

 株式会社 アライドマテリアル
 株式会社 EX-Fusion
 株式会社 化研
 株式会社 日立製作所
 株式会社 Helical Fusion
 京都フュージョニアリング 株式会社
 金属技研 株式会社
 三菱重工業 株式会社
 大和合金 株式会社

注)株式会社日立製作所と金属技研株式会社はポスターでのご発表のみになります。それ以外は、口頭発表とポスター発表の両方が実施されます。



(2)日時および接続先 
・口頭発表:2022年7月7日(木) 17時~19時 Youtube 【こちらから】
(登壇者は別途お知らせするzoomで講演いただきます)

・ポスター発表:2022年7月7日(木)9時~2022年7月8日(金)18時  【Remo】

 期間中、 Remoにて各社のポスターや動画をご自由にご覧いただけます。
 また、説明の方とお話しできる時間帯もあります。説明者の方がいらっしゃる時間帯は、Remoトップ画面に表示いたします。





(3) 各社のご案内

キーワード:タングステン,モリブデン,高融点材料,ダイバータ,核融合

株式会社アライドマテリアルでは、各種エレクトロニクスの電極や高温炉の耐熱部材等に使用されるタングステン・モリブデンを、金属素材から加工部品まで、厳しい品質管理のもと一貫製造、販売しております。それぞれの仕様、用途に応じて、最適な性能が付加されるように多種材質、サイズ、仕上げ及び工程のバリエーションを取り揃えております。核融合分野に関しては、当社は高温加熱による再結晶粒の成長を抑制した耐熱衝撃タングステン材を開発しました。とくに、実機同様のダイバータのプラズマ対向ユニットを使用したプロトタイプの評価結果はITER 要求を大きく上回り、当社の開発材が世界に先駆けて“割れないタングステン”として評価されております。

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キーワード:レーザー核融合エネルギー,プラズマ応用,核融合燃料システム

化石燃料に依存しない、究極のエネルギーを実現するために日本のレーザー核融合研究は始まりました。脱炭素社会を実現するという世界的な動きの中で、社会の発展と持続可能性を同時に実現するレーザー核融合商用炉の重要性は、今後さらに高まっていきます。我々EX-Fusionは、日本を拠点とするレーザー核融合エネルギーのスタートアップとしての地位を確立することで、民間資本を集め、高い開発リスクを受け入れながら、実用化に必要な技術開発を加速していきます。さらに、レーザー核融合商用炉実現を目指す過程で得られる最先端の光制御技術・知見等を活用し、エネルギー分野にとどまらず、様々な産業分野の技術開発に貢献していきます。

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キーワード:ブランケット,トリチウム増殖材,中性子増倍材,環境トリチウム測定

化研は1978年に設立され、放射能分析や受託研究を行っている会社です。その傍ら、1990年ごろから核融合化学の研究開発を行ってきました。開発内容は水素同位体分離やベリリウム合金球の作製等、多岐にわたっています。本発表では、今までの研究を紹介するとともに、最新の技術や設備について報告します。

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キーワード:超伝導,NBI,超高電圧,ダイバータ,LHD,ITER,原型炉

日立製作所は総合電機メーカーとして、電磁気技術に加えて、超高電圧、超高真空、極低温・超伝導などの幅広い技術を用い、国家プロジェクトとして推進される核融合・加速器等の分野に取り組んでいます。
核融合分野では、研究黎明期の1950年代より、大学や国立研究所向けのプラズマ実験装置を多数製作し、1998年に運転開始したLHDでは20年以上にわたって、安定な運転のための保守と高性能化の装置改造を行ってきました。ITER計画においては、中性粒子ビーム入射装置(NBI)用の1MV超高圧電源試験施設の主要機器を製作するとともに、今後はダイバータプロトタイプの製造にも取り組んで行きます。また原型炉設計チームの一員として、技術検討にも参加しています。
日立は今後も、各種の機器開発を通して、持続可能社会に向けた科学の発展と技術の社会実装に貢献してまいります。

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キーワード:原型炉設計,マグネット,ブランケット,ダイバータ

「人類は核融合で進化する」
ヘリカル方式による核融合炉の実現をフルスタックで目指す世界で唯一の会社
株式会社Helical Fusion(ヘリカルフュージョン)は磁場閉じ込め方式で核融合エネルギーの早期実現を目指すスタートアップです。人類が60年以上かけて挑戦してきた核融合炉の実現が、ようやく見えてきました。その最終コーナーを最速で駆け抜けるため、世界で様々な核融合方式が開発されています。日本では、DNA に似た二重らせん構造の超伝導ヘリカルコイルを用いて高温のプラズマを安定に閉じ込めるヘリカル方式が生まれ、大きく育まれてきました。我々はこのヘリカル方式にさらなる独自の最先端技術を取り入れた、世界初の定常核融合炉の開発を目指します。

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キーワード:ブランケット,ダイバータ,加熱・電流駆動システム,核融合燃料システム,炉材料と規格基準策定

京都フュージョニアリング株式会社は、京都大学の長年に亘る核融合研究の成果に基づき2019年に設立された、核融合特殊プラント機器の開発に特化したエンジニアリング企業です。当社はプラズマ加熱装置、熱取り出しブランケット、高性能熱交換器、水素同位体ポンプを始めとした先端核融合工学分野において世界有数の技術力を有しており、英国原子力公社を始め全世界の核融合研究開発機関・企業を顧客に持ちます。当社は日本のものづくり力を結集し、革新的なエンジニアリングソリューションを世界に提供することで、人類に究極のクリーンエネルギーを提供するとともに新たな世界市場の創出を目指します。

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キーワード:熱処理,熱間等方圧加圧(HIP),ろう付,ダイバータ,加速器

金属技研では熱処理からHIP処理、接合、分析、解析までモノづくりの上流から下流まで一貫した  生産体制を備え、金属に関わる多くのソリューションを提供しています。
金属粉末に電子ビームやレーザーを照射し、直接溶解して積層する金属積層造形技術や加速器・核融合の関連機器においてはお客様とお打合せをしながら設計~解析~製作~検査~据付まで一貫して取り組み、お客様のご要望に沿える製品の設計開発を行います。

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キーワード:超伝導コイル,ブランケット,ダイバータ,ITER,原型炉

三菱重工は、原子力、航空宇宙、防衛等の様々な分野の製品を手掛けております。当社は、核融合分野において、1980年代から国の核融合開発プロジェクトに参画し、ITER 計画へは概念設計段階から参画しました。原子力での製造技術を活かし、高品質・高精度(1/10000オーダーの製作精度)が求められる超大型トロイダル磁場コイルの製作を担い、2020年1月には、世界に先駆けて製造/出荷を完了させ、現在までに合わせて4基のコイルをITER機構に出荷しました。また、ITER向けトロイダル磁場コイルの他、核融合炉の重要機器であるダイバータ、プラズマ加熱設備、ブランケット等にも開発・試作段階から参画しており、2021年10月、ダイバータ実機製作を受注しました。社是の一つである「顧客第一の信念」に徹し社業を通じて社会の進歩に貢献いたします。この社是のもと、ITER 計画に加え、核融合原型炉開発計画にも積極的に参画し、MISSION NET ZERO※を進めることで地球温暖化とエネルギー問題解決に貢献してまいります。
※MHIグループ掲げる2040年カーボンニュートラルを実現するための取り組み 

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キーワード:銅合金,ダイバータ,ITER第一壁,ブランケット,持続可能なエネルギー

大和合金株式会社は特殊銅合金メーカーです。大和合金は中小企業ですが、約80年以上の製造経験から特殊銅合金の業界のパイオニアで、海外でも競争力があるメーカーです。お客様は、大和合金の対応力と柔軟性、そして溶解からの一貫製造能力だけでなく、最高品質の製品を提供できるチームワークの良さをご評価頂き、大和合金を選択頂いております。お客様とともに1つのチームになって、大和合金は社会へ優秀な銅合金を供給することで貢献できるように前へ目指して進んでいます。



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