:ヤマダさん(中学二年),
:スズキさん(電機メーカーの開発部員)
:スズキさん,こんにちは.今日は,プラズマテレビについて教えてください.
:はーい ようこそ こんにちは! たしかに最近はお店に行ってもプラズマテレビがたくさん並んでいるね.
:プラズマテレビは,今までのテレビとどこが違うのですか?
:昔のテレビに比べて,ずいぶん大きな画面なのに薄くなったよね.
:そういえば,液晶テレビだって,薄い.....
:そう.みんなが持っている携帯電話の画面も液晶です.倍率の高い拡大鏡で画面をのぞいてみましょう! ほら,赤,緑,青の細かい四角が規則正しく並んでいるでしょう.白く見えるところは,赤・緑・青が全部光っているね.
:はい.「三原色を混ぜて白い色を出す」というお話し,知ってまーす.
:そのとおり.でも,液晶テレビとプラズマテレビでは画面の光らせ方が違うんです.
:どう違うの?
:液晶というのはね,電圧がかかると光を通したり遮ったりするスイッチの役目をするものなんだよ.それを赤・緑・青の光源の前に置いて,場所ごとに電圧のかけ方を変えてやれば,「絵」になる.
:じゃ,プラズマTVは?
:この米粒よりも小さな粒粒を,プラズマで光らせているのです.
:えーっ?! プラズマで光らせるの?
:お家や学校にある蛍光灯はね,中で放電が起こると,プラズマができて,そのプラズマから出る紫外線が蛍光物質を光らせる という仕組みなのです
:そうだったんですか!.
:三原色を別々に出す,うんと小さな蛍光灯を作って並べれば,テレビができそうでしょ.
:でも,そんなに小さな蛍光灯が作れるんですか?
:そこが日本の技術のすごいところで,1ミリ角の中に何個も入るような蛍光灯を作ることができる!
:えー,でも このテレビの画面を48インチとして,全部で何百万個も並べなくてはならないでしょう?それに,場所ごとに光の強さをうんと早く変化させなくちゃなりませんね.
:そうです. でもご覧の通り,立派に映っているでしょ.
:すごーい!
:赤や緑などの光を効率良く出し,早い変化にもついていけるようにするためには,中につめるガスや放電電極の構造など,いろいろな工夫がされています.例えば
(プラズマテレビの構造図挿入)
:その工夫ってどんなことですか?
:それは企業秘密デス.
:いいもん! うんと勉強して調べちゃうから!
:へー,すごいすごい.がんばってね!!
原案作成:藤田順治先生
|