すてきな作品13点が集まりました。この中から、皆様の投票によって,優秀賞(金・銀・銅各1点)+審査員特別賞(1点)を決定し,本日の年会クロージングで発表しました
★最優秀作品
「乱舞する磁力線」 河村 学思さん(核融合科学研究所))
手のひらほどの領域で,LHDの開いた磁力線の構造を接続長(壁から壁までの磁力線の長さ)で可視化しました.数十mから数kmの磁力線が秩序を持ちつつ入り乱れています.その構造がプラズマにどう影響するのか,どのような構造を作るのが望ましいのか,疑問は尽きません.
★銀賞
「プラズマミュージックプレイヤー」柳 凌太郎さん(日本大学)
テスラコイルによる大気圧下での放電を捉えた1枚です。印加電圧の周波数をインバータでコントロールすることで音程を変え,プラズマで音楽を奏でるテスラコイルをつくりました。
★銅賞
「超伝導コイルにより生成された1.5T定常磁場に入射する高密度プラズマ」
江角直道さん、近藤綾音さん、瀬戸拓実さん(筑波大学プラズマ研究センター)
筑波大学プラズマ研究センターで建設中の新装置 Pilot GAMMA PDX-SC 用に設置されている超伝導コイルで生成された磁場へのプラズマ入射実験の際に撮影したものです。左から、水素、アルゴン(低ガス圧、高ガス圧)のプラズマです。詳細は、PD講演 38PD-02 でもご紹介しています。
★審査員特別賞
「小さな装置の中の無数の雷 松浦寛人さん(大阪府立大学)
大気圧プラズマジェット装置の内部を拡大すると、針電極の一部から無数のストリーマーが発生する様子が見て取れます。肉眼では捉えられない一瞬が、光の龍の集まりのCGのように見えます。
★第4回(2020年 第37回年会 オンライン(ホスト:愛媛大)受賞作品★
すてきな作品17点が集まりました。この中から、皆様の投票によって,優秀賞3点(うち最優秀1点)+審査員特別賞を決定し,クロージングで発表しました。また,2021年度版プラズマポスターカレンダーにこれらの写真を掲載しました。
★最優秀作品
「多相交流アーク放電を用いた熱プラズマ発生」田中学さん,渡辺隆行さん(九州大),松浦次雄さん(タソーアーク(株)), 上田紹央さん(福伸工業(株)),東崎英樹さん(タマダ(株))
大気圧下での12相交流アーク放電を用いて,安定な熱プラズマを発生している. バンドパスフィルターを用いてAr原子の線スペクトル(794 nm)を観察した高速度画 像からは,瞬間瞬間の放電の様子が可視化されている.
★優秀作品
「直交磁場中に入射された磁化プラズモイド」関 太一さん(日本大学)
核融合炉心への燃料粒子供給のため開発されたプラズモイド入射装置です。大 型の石英製真空容器には,トロイダル磁場を模擬するためのコイルが設置され, 入射軸と直交する磁場中でのプラズモイドの振る舞いが観測できます。
★優秀作品
「FAST ION AND FIDA SIMULATION IN LHD PLASMA」鈴木航介さん京都大学)
LHD内部を運動する高速イオンと荷電交換反応により中性化して外に飛び出す粒 子をシミュレーションした様子です. GNETコードとFIDASIMコードによって計算され ており, FIDA信号の生起過程をモデリングしています.
★審査員特別賞
「ターゲット内側まで放電領域をもつ マグネトロンカソード」本村大成さん(産総研)
鉛直方向から撮影した磁気ミラー型マグネトロンカソードの放電の様子.一般的な カソードでは放電中心部分に円形の非放電領域が形成されドーナツ型の放電領 域となるが,写真では穴の極めて小さなドーナツ型放電となっている.