

メイン州は,アメリカ合衆国の北東のはずれ,カナダとの国境に位置し人口約127万人,かつてはマサチューセッツ州の一部だったそうです.ポートランドはボストンから北へ車で約2時間のところにある、ロブスターで有名なメイン州最大の都市です.短期間,州都であったこともありますが,現在の州都はオーガスタです.ポートランド市の人口は約6万4千人の閑静なところで,気候は札幌よりやや涼しく網走や北見よりは暖かい感じです.ポートランド市の中心部は半島部にあり,近郊を含めたメトロポリタン地域として(地図でオレンジ色の地域)は人口約23万人となっています.
<ポートランド豆知識>オレゴン州の「ポートランド」は、2人の開拓者が共有の開拓地を命名するにあたり,それぞれの出身地である「ボストン」と「ポートランド」を主張し,コインによって「ポートランド」と命名したものです.

会議はポートランド中心街の西の端(地図中の赤丸)にあるホリデイ・イン・バイ・ベイ(右の写真)で行われました.会議には,20カ国から253人(?)の参加がありましたが,ビザ発給のトラブルにより中国からの口頭発表が2件キャンセルされたのが残念でした.参加人数が最も多かったのはアメリカで74人,ついで日本が57人,ドイツ50人で,この3国で全体の約7割を占めていました.これに続くのは,フランス(22人)とイギリス(12人)でした.発表の内訳はレビュー講演が5件,招待講演が15件(日本4件),口頭発表が41件(日本11件),ポスターが190件(日本77件).口頭の講演は午前と午後の前半に行われ,ポスター発表は午後の後半に行われました.講演会場は横に広く,中央に講演台(写真中央の議長席の右側)がありプレゼンテイションは左右の大スクリーンに映写されました.


全体のプログラムは,以下のとおりでした.
16th International Plasma Surface
Interactions Conference Program Overview
(PDF 8k)
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会議は並列セッションが無いこともあり,どの講演もほぼ満員で活発な質疑応答がなされていました.ポスター発表も盛況で,人をかき分けながら歩く状態でした
火曜日の夜に行われた地元チームとのサッカーは,前半2-0とリードしながらも,後半に追いつかれ,惜しくも引き分けとなりました.
木曜日のバンケットは,船で2時間ほどのLittle Diamond
Islandという(たぶん)島に設けられたテント張りの野外レストランで,メイン州名物のロブスターが出されました.


最終日,会議閉会後にMITのAlcator
C-Mod(写真参照)の見学バスツアーがありました.窓から,Alcator
C-Modの内部のダイバータ板等を見ることができました.
次回の会議は,中国科学院等離子体物理研究所がホストとなり,2年後の2006年5月22-26日に中国安徽省合肥で開催される予定です.
(2004.6.18原稿受付)
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