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目的・内容
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- 近年、高出力レーザーを使用した高エネルギー密度プラズマ研究が急速に進展している。これらプラズマはエネルギー密度が高く、粒子加速、高エネルギーイオン源、X線源、実験室天文学、高極限状態下での物質状態方程式、レーザー核融合などに様々な局面からの研究が精力的に進められている。我々はこの高エネルギー密度プラズマの研究をさらに応用まできちんと視野に入れ、応用物理学的学問体系の1つとして位置づけ“高エネルギープラズマフォト二クス”学を誕生させようと提案している。これは、レーザー、粒子ビーム、固体物性およびプラズマ物性の境界領域を体系化する試みであり、我が国オリジナルな考えである。
そこで、本専門員会では、この高エネルギー密度プラズマ応用の学問的な体系化について、国内外のアクティビティ調査、体系化に向けての議論、プラズマフォトニックデバイス開発に関する共同研究ネットワークの構築を行うことを目的とする。そのため、委員には、プラズマ物理、量子エレクトロニクス、レーザー工学、ビーム工学、電子光学、プラズマ理工といった幅広い研究分野にまたがる研究者で構成する。
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予想される効果
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- 高エネルギー密度プラズマ研究について、プラズマ物理学に応用的な見地も入れたわが国独自の分野横断的なネットワークを構築することが期待できる。これにより、学問的にも(物性物理、天文学などへの発展)、応用への発展と言う意味でもプラズマ理工学に新たな考えを引き込める。これは、米国で最近立ち上がってきた「高エネルギー密度物理」に対抗するものとしても位置づけられる。
また高エネルギープラズマフォト二クスという概念の下で、新しいプラズマデバイス構築のための学問体系が出来上がれば、効率的な先進プラズマデバイス開発が可能となり、プラズマ・核融合分野に応用分野の研究者も引き込める。さらに、この学問を発展させた先新的なプラズマデバイス工学は、高エネルギー密度プラズマを利用した新しい技術の創出に有用であり、幅広い学術・産業応用の点で世界をリードすることが期待できる。
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主 査
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- 兒玉 了祐 (大阪大学大学院工学研究科)
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参加メンバー
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- 幹事
:米田仁紀(電気通信大学レーザー新世代研究センター)
委員(あいうえお順)
[プラズマ物理]
石黒静児(核融合科学研究所理論シミュレーション研究センター)
加藤 進(産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門)
岸本泰明(京都大学大学院エネルギー科学研究科)
坂上仁志(核融合科学研究所理論シミュレーションセンター)
城崎知至(大阪大学レーザーエネルギー学研究センター)
田口俊弘(摂南大学工学部
[プラズマ理工]
重森啓介(大阪大学レーザーエネルギー学研究センター)
白神宏之(大阪大学レーザーエネルギー学研究センター)
高橋宏典(浜松ホトニックス中央研究所・(財)レーザー技術総合研究所)
細貝知直(東京大学大学院工学系研究科原子力工学研究施設)
湯上 登(宇都宮大学大学院工学研究科)
[レーザー工学]
平野嘉仁(三菱電機・情報技術総合研究所)
藤田雅之((財)レーザー技術総合研究所)
山川考一(日本原子力研究機構関西研究所・光量子科学研究センター)
[量子エレクトロニクス、X線源]
河内哲哉(日本原子力研究所関西研究所光量子科学研究センター)
中野秀俊(NTT物性科学基礎研究所)
中村一隆(東京工業大学応用セラミックス研究所)
緑川克美(化学研究所レーザー物理工学研究所)
[ビーム工学]
西村健太郎(堀場製作所・開発センター)
吉田陽一(大阪大学・産業科学研究所)
[粒子加速]
上坂 充(東京大学大学院工学系研究科)
加道雅孝(日本原子力研究機構関西研究所光量子科学研究センター)
近藤公伯(大阪大学大学院工学研究科)
根本孝七((財)電力中央研究所電力技術研究所)
三浦永祐(産業技術総合研究所エネルギー技術研究部)
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連絡先
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