プラズマを使う研究者必携! 最新の原子分子反応データベースを使いこなす。



浜口智志・村上 泉・加藤太治 プラズマ・核融合学会 編
ISBN978-4-87259-362-4
定価5460円(税込)B5版/並製406p/大阪大学出版会/2011年4月発行

本書は、プラズマ中の原子分子過程を理解するために必要な物理・化学の基礎知識とそのデーターベース、および、様々な研究分野における応用例をコンパクトにまとめた書籍です。「基礎編」「応用編」の2部構成で、書名にある「ハンドブック」であると同時に、「教科書」としても使えるように執筆されています。

本書の読者としては、プラズマについて学習するかた(量子力学などをひととおり学んだ学部生)、プラズマを研究対象とするかた(プラズマ研究者・同分野の大学院生)、および、プラズマを使って何か別の対象を研究するかた(例えば、天体物理学者、半導体プロセスエンジニア等)が想定されています。

とにかくプラズマ中の原子分子過程・化学反応過程の情報をすぐに手に入れたいというかたは、まずは本書最終章の第17章を参照してみてはいかがでしょう?この章には,この分野の世界中のデーターベースが、基本的にもれなく挙げられていて,まさに「データーベースのデーターベース」になっています。一方、プラズマの原子分子過程について基礎からじっくり学びたい読者には、この分野の全体像が満遍なく把握できる「本書基礎編」を読み進めることをお勧めします。


目  次

第1部 基礎編
 第1章 序論
 第2章 原子の構造とスペクトル
 第3章 分子の構造とスペクトル
 第4章 衝突断面積と反応速度係数
 第5章 電子・光と原子・イオン衝突
 第6章 電子・光と分子衝突
 第7章 イオン原子衝突
 第8章 イオン分子衝突
 第9章 化学反応速度論と衝突輻射モデル
 第10章 輻射輸送

第2部 応用編
 第11章 超高層大気
 第12章 宇宙プラズマ
 第13章 核融合プラズマ
 第14章 レーザー生成プラズマ
 第15章 プロセスプラズマ
 第16章 環境プラズマ
 第17章 データベース概論


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