2021.8.30(月) 16:30〜
「プラズマ-物質相互作用のシミュレーション」
 伊藤 篤史さん
(核融合科学研究所)


スケジュール

2021年8月30日(月)16:30スタート
16:30〜17:10 講演 
17:10〜17:40 グループセッション(ブレークアウトルーム)講演内容についての感想のほか、フリートーク



講義の内容


プラズマと固体物質の界面、特にナノスケールの表面変化に着目すると、“ファズ”に代表されるような興味深い現象がたくさん起こります。なぜでしょうか。

それは密度の極端に異なる2層を合わせてしまったことで、スケールのズレが発生したためと考えられます。電子顕微鏡で見るようなミクロな空間スケールの変化を表面に与えるために、プラズマ照射時間としては秒・分・時間といった相対的にマクロな時間スケールが必要になっています。

このような“ギャップドスケール”な系では、長時間由来の現象が重要となり、面白い部分です。また一方で、シミュレーションで長時間現象をどのように扱うのか、そこにも面白さがあります。このあたりの研究をご紹介したいと思います。



担当委員から

宗近洸洋(東工大)

核融合において大事な材料に関わるシミュレーションについて、NIFSの伊藤篤史先生にご講演いただきます。ヘリウムプラズマが、タングステン材料に照射されるとファズ構造を形成することが知られており、これによって将来の核融合炉に対する定量的な構造材の評価が必要となっています。
伊藤先生は、第一原理的手法を用いてファズ構造形成・成長の物理メカニズムの解明に取り組んでいらっしゃいます。今回の講演では、物理的な内容だけでなく、並列計算手法など技術的な内容について直接お聞きできる、貴重な機会になると思います。ぜひご参加ください。


アクセス方法

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