最終更新日:2005.8.21

プラズマの研究は,将来のエネルギー源として期待される核融合の地上での実現をめざして,ここ40年の間に大きな成果を挙げてきました.その結果,核融合炉心プラズマの実現に大きく近づいたばかりでなく,このために開発された技術は先端技術として応用されています.また,プラズマに関する研究や経験は,現在特に注目されている工業へのプラズマ応用と,深く関わりをもっています.一方,近い将来原型核融合炉を完成させるため,物理学,電気工学,材料工学,真空工学,原子炉工学,放射線科学などの幅広い分野にまたがり盛んな研究開発が行われています.



この学会は,1958年湯川秀樹博士を会長として生れた研究者組織「核融合懇談会」が母体となって,1983年学術団体「プラズマ・核融合学会」として発足し,1988年には社団法人となりました.現在は,プラズマ理工学及び核融合科学に携わる研究者・学生ばかりでなく,宇宙プラズマやプラズマ応用技術等に関心を持つ人々にも広く参加していただいています.学会としては,核融合学にとどまらず,関連する技術開発,さらにはプラズマ応用等についての優れた情報交換の場となるよう努力しています.