大気圧プラズマのような弱電離、高密度プラズマを電磁気的に閉じ込めたり、 安定化することは困難である。 そこで、プラズマガス自身の旋回気流による気流安定化方式を採用し、 大気圧トーラス形状プラズマの試作を行った[1]。 放電管が複雑な形状であること、気流は壁面の状態に非常に敏感であることなどから、 数値シミュレーションではなく、実寸大のモデルを用いて気流の 可視化実験を行った。 開放シャッターによって300マイクロ秒毎の高圧パルスが 旋回ガス流とともに移動する様子が撮影された。 アンモナイトを思わせる、学術的というよりはむしろ芸術的な写真となった。 その結果を考慮して石英放電管を製作した結果、 放電管の中心軸上にピンチされた安定なトーラスプラズマを生成することに成功した。
[1]沖野、野村、石塚、嶋田ほか:プラズマ・核融合学会誌 69 (1993) 1242。