優秀発表賞 受賞者発表

 


本講演会では,若手(2007年3月時点で35歳以下)の一般講演者を対象とした優秀発表賞が設けられております。

  • 審査対象:一般講演申し込み時の本人からの申請による155件。
  • 選考方法:高村秀一組織委員長を選考委員長とした24名からなる選考委員を選出し,選考委員1名につき2件の候補者を推薦した上で,集計,および討議をかさね,42件の被推薦候補のなかから,優秀発表賞4名を決定した。
  • 選考委員
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Last Update is 2006.7.28

小林 政弘

(核融合科学研究所プラズマ制御研究系 助手)

13A26:LHDにおける周辺プラズマ・ダイバータ輸送のモデリング 

ヘリオトロン型装置LHDにおけるダイバータ輸送特性を、実験結果と3次元数値シミュレーションおよび1次元モデリング解析により明らかにした。特にエルゴディック層の存在がLHDにおけるダイバータシナリオを考える上で重要であることがわかった。

受賞理由:
複雑なヘリカル系のダイバータ理解にとって重要な成果を得,従来の疑問に答えを与えている。ポスター説明も明解である。





杉山 貴彦

(名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻)

14H10:均一混合充填型水−水素化学交換反応塔による水素同位体分離 

均一混合充填塔を用いた水−水素化学交換反応法において,触媒充填割合を変えて水素同位体分離実験を行い分離係数を得た。触媒充填割合が30%付近で分離性能が最大となり,触媒充填割合に最適値が存在することが明らかになった。

受賞理由:
水素同位体分離の新しい手法を実験的に実証し,明確な結果を得ている。発表ポスターもわかりやすい。




日渡 良爾

(電力中央研究所原子力技術研究所)

14I02:早期発電実証を目指した高性能トカマク核融合炉の開発シナリオ 

早期発電実証を目指したに開発シナリオ、実験炉ITER―発電実証炉Demo-CREST―実用炉CRESTを構築し、各開発段階における要素技術の開発目標を明確化すると共に、このシナリオにおけるITERやIFMIFの役割を明らかにする.

受賞理由:
トカマク炉に関する全般的な評価法を示し,明確な開発シナリオを策定している。




高橋 和貴

(東北大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程後期3年)

14K25:不均一磁化プラズマ中m = ±1モード電子サイクロトロン波入射に伴う電位構造形成 

不均一磁場中電子サイクロトロン共鳴加熱に伴うダブルレイヤー形成へのイオンフローエネルギーの効果を解明すると共に,波動入射モードによって加熱領域,及びダブルレイヤーの空間構造を制御できることを実証し,それに関わる波動伝搬についても明らかにしている.

受賞理由:
基礎的な事象を地道に確実な手法で解明しており,EC波の波動伝播から電場形成に関して重要な結果を得ている。






選考委員

高村秀一(委員長),畠山力三,田中和夫,松山政夫,岡村昇一,山崎耕造,大和田野芳郎,米田仁紀,今井 剛,花田和明,笹尾真実子,榊田 創,小川雄一,阿部勝憲,田辺哲朗,野田信明,朝倉大和,小西哲之,清水昭比古,小野塚正紀,小関隆久,福山 淳,鎌田啓一,安藤 晃



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